校長ブログ2

校長ブログ050501 「全校朝会(ありがとう)」

 

 今日は、連休の間の月曜日ですが、子供たちは、落ち着いて学校生活を送ることができています。全校朝会は、校庭が狭くなるため、教室で放送にて行いました。

 

おはようございます。人と人とが仲良く生活するためには、あいさつやマナーが大切ですね。

昔の話です。教室に消しゴムが落ちていました。先生は、近くの人に『消しゴムが落ちているよ」と言うと、「自分のではありません。」と言われました。仕方がないので、「この消しゴムは、誰のですか。」といって持ち主を見付けて渡してあげました。しかし、何も言葉は返ってきませんでした。

このクラスは、このあと、教室の中にものが落ちていても、誰も拾わなくなりました。自分のものでなければ、しらんぷり、になりました。いつも、ものが散らかり、そして、よくものがなくなるようになりました。

他のクラスの話です。教室移動で廊下に整列していました。「前へならえ」の合図のとき、前の人がずれていたので、後ろの人が、「ずれているよ」と教えてあげると、「うるさいな」と言われました。その子は黙ってしまいました。もう二度と声をかけたくありません。せっかく教えてあげたのに、逆にいやな気持ちになりました。

このクラスは、このあと、整列の時に、「並べ!」とか、朝会の時に、「座れ!」とか、乱暴な言葉使いがあたりまえになりました。やがて、けんかが増えてしまい、残念なことに、仲のよいクラスとは言えませんでした。

 

このようになってしまう原因は何でしょうか。先生は、拾ってあげたり、教えてあげたりしてくれた人の行動に対して、感謝の気持ちがなかったことではないかと考えます。もし、『ありがとう』の一言があって、みんなで大切にしたら、きっと、もっと仲の良い、助け合うクラスになったでしょう。『ありがとう』という言葉は、たった1秒ですが、感謝の気持ちが育っていなければ、なかなか出てきません。ふだんから、人から何かをしてもらったときに、感謝の気持ちを込めて、『ありがとう』と言うことを大切にしましょう。

 

先週は、4年生が高尾山に遠足に行きました。電車の中では、おしゃべりをしない、ふざけないというマナーを守り、友達と励まし合って山を登りました。その中で、先生がとても素晴らしいと思ったのは、おべんとうを食べ終わったら、落ちているゴミを、全部拾っていたことです。なので、八小が帰った後には、ゴミが1つも落ちてはいませんでした。正しいマナーで、立派な行動を示してくれたみなさん、『ありがとう!』

今日から5月です。楽しいこともたくさんあります。あいさつやマナーを守って、みんなで仲よく過ごしましょう。

 

そのあと、校内を回っていますと、落とし物を拾って届けている優しい姿と、『ありがとう』の声が聞かれ、嬉しく思いました。5月の学校の目標は、『友達と仲よく過ごそう』です。ますます『ありがとう』を大切にしていきたいと思っています。