校長ブログ16

校長ブログ「誰かのために」060701

 

 7月に入りました。今日の全校朝会では、「誰かのために」という講話をしました。

 

「おはようございます。今日と明日、緑の募金を行います。このお金は、日本や世界の緑を守る活動に使われます。世界の森林がなくなるとどうなるのでしょうか。砂漠が増えて、気温が上がったり、降った雨で、洪水が起こったり、作物が育たなくなって、食べるものがなくなったりします。最近、お買い物に行くと、野菜やいろいろなものが値上がりしています。去年の夏の熱かった気温が、影響しています。森林の減少も、その原因の一つではありので、地球を守るための募金が、実は自分たちの生活のためでもあるのですね。

さて、先週3年生と一緒に、「給食センター」に社会科見学に行きました。日本一大きな給食センターで、市内小中学校33校分の給食をつくっています。上からガラス越しに見学していると、作業しながら手を振ってくれる方々がいて、みんなで喜びました。そこで、校長先生が、一番心に残ったことがあります。それは、給食を作る人は、食べる人の笑顔を思って、一生懸命に作っていることです。食缶が空になって戻ってくると、とても嬉しいと言っていました。そして、給食は、子供たちの体の成長を考え、細かく計算して、人数分の量しか作っていません。だから、全員が、しっかり食べれば、残らないということです。感謝の気持ちで、しっかり食べたいですね。お話を終わります。」

本日の給食の時間に、給食センターの栄養士さんと調理師さんが、給食の様子を見学されました。私が教室を案内すると、「いつもおいしい給食ありがとうございます。」と感謝の言葉がたくさん聞かれました。「その気持ちは、しっかり食べることで、伝わりますよ。」と話すと食べ方も変わっていきました。「自分たちの分しか作っていないので、しっかり食べて、健康な体をつくって、勉強や運動のエネルギーにしましょう。」というと、「今日は、残さず食べました。」と教えてくれる人がたくさんいました。

給食があるのを、当たり前と思わず、私たちのために、作ってくれた人のことを思って食べると、よりおいしくなって、しっかり食べることができます。毎日、お昼の放送で献立の紹介の後で、八小の給食委員会の子供たちが声をそろえて言う合言葉は、「おいしい給食、完食すれば、食品ロスなし、いい感じ!」です。