校長ブログ28
校長ブログ「偶然と運命」070317
最後の全校朝会で次のような話をしました。
「みなさんは、生まれてから、多くの人に助けてもらい生きてきました。病気の時、一生懸命看病してくれた人がいますね。これまで成長できたのは、多くの人の支えがあったからです。それは、家族であったり、お医者さんであったりします。そして今も、家族の人は、みなさんのために一生懸命に働いてくれています。その人たちの願いは、何だと思いますか。先生は、こう思います。『勉強や運動を頑張ってほしい。誰とでも仲良くしてほしい。人をからかったりいじめたりする人にはなってほしくない』と。これは、校長先生をはじめ、全ての先生の願いです。そして、みなさんは、今、この八小にいて、この約束を守って頑張っていますね。でも、もし、みなさんが、八小ではなかったら、この話は聞いていません。だから今、こうしてこの場所にいるのは、偶然ですが、運命でもあります。校長先生は、自分の運命でみんなに出会えてよかったです。八小に来てくれてありがとう。これからもみんなで一緒に頑張ろう。」
「実は、この話には、続きがあります。この話を昔、1度だけしました。その時の2年生のお友達が、おうちで作文を書きました。紹介します。「わたしは、校長先生の話したことに、感心しました。『みなさんが、この学校にいるのは、偶然だけど、運命です。』わたしはその一言に、たしかに偶然です。でも運命です。だから、この運命を大切にして、みんなと協力して楽しく生きようと思いました。わたしは、この話で、これからも友達と仲よくしていきたいし、協力して、けんかは止めて、楽しく生きたいなと思います。」
どう思いますか。ちょっと難しいかなと思っていた話でしたが、2年生のお友達が、「この出会いは、偶然だけど運命だ。だから、この運命を大切にして、協力して、けんかとかを止めて、みんなで楽しく生きよう」と作文にまとめてくれたのです。素晴らしいですね。そして、その時の担任の先生が、校長先生が喜ぶと思ってコピーをくれたのです。それがこれです。嬉しくて机にしまってずっととっておきました。
そして、なぜ今、これを発表したかというと、その人は今6年生で、卒業してしまうからです。この日のために、校長先生は、4年間とっておいたのです。4年前、その時の担任の先生は、Y先生という先生でした。そして、作文を書いた人は、6年生のNさんです。
八小は、頑張る子供たちと、応援する先生たちがいる素晴らしい学校です。この運命を、もっとよくしていく力は、みなさんの中にあります。ただ、運命は、待っていても変わりません。自分の力で切り拓くのです。みなさん、これからも頑張りましょう。これで、最後の全校朝会でのお話を終わります。しっかり聞いてくれて、ありがとうございました。」
子供たちは、とてもよく聞いてくれました。八小の子供たちは、頑張る気持ちがしっかり育っていて本当に素晴らしいです。1年間よく頑張りました。