令和5年7月20日 学校だより巻頭言

(学校だより巻頭言と同様)

※校長の方針として、学校だよりや朝会の話を意図的に関連させています。校長ブログをご覧の方もいらっしゃるとのことですので、こちらでも紹介させていただきます。


「人の話をきかない」

 これは、私が小学生の頃の通知表に、毎回書かれていた言葉です。私が育った実家の居間のサイドボードの引き出しには、私と妹の通知表が入っていて、たまに眺めていると、家族からこのことをからかわれていたのでした。
 私としては、もしかすると、いや、百歩譲って、先生の話を「聴いて」いなかったかもしれませんが、授業の内容はしっかりと「聞いて」覚えていたつもりでしたので、毎回このように書かれていても、納得できない内容でした。いまだに思うのは、「話を聞く」というのは、「言うことを聞く」という意味だったのではないかということです。(私が小学生の頃、どのような子どもであったか、ご想像いただけると思います。)
 このことからも分かるように、通知表の限られた文字数の中で、相手に正しく伝わる言葉を選ぶことはとても難しく、ましてや、私が小学生の頃のようなマイナスな表現を一切使うことなく、今後の成長に向けた子どもたちの課題を表現することは至難の業です。

 本日、担任から子どもたちに通知表が手渡されました。昨年度から、浅間中学校区の3校では、面談のある学期の通知表の所見欄“学校から”には、「夏季休業中に実施の、個人面談に替えさせていただきます。」のみ記載させていただくことにしています。
これは、保護者の皆様と学校が、お子様の成長に向けた課題を共有する時間としての“面談”を重視するものです。面談の際には、学校からのお話だけでなく、ご家庭で気になっていることなどもお話しいただき、2学期以降に向けた課題について、しっかり話し合いをさせていただきたいと思います。
 その中で、もしかすると、「もう少し、集中して教員や友達の話を聞くことができるようになると、今以上に学習への理解が深まり、力がついていくと思います」というような話を、担任からさせていただくかもしれません。これは、あくまでも、お子様がより力をつけることができるよう、お話しさせていただくものです。「学校では、声をかけたり、友達の発言もノートにメモするように指導したりしていきます」といった取組もお話しさせていただく場合もありますので、保護者の皆さまからも「今日の授業で印象的だった話は何か、家庭でも尋ねる機会を増やしてみます」などのお話もしていただくなど、学校とご家庭が協力してお子様の成長を支えていけるよう、アイデアを出し合う場にしていただけると幸いです。


個人面談について

 本校では、7月21日(金)から(担任の研修等で前後する場合があります。)個人面談が始まります。限られた時間ではありますが、面談の中では、お子様の次のような点について話し合いをさせていただきたいと思います。
 ① 1学期間の成長について(学校からも伝えますがご家庭での様子もお聞かせください)
 ② 2学期の課題について(どのような力を伸ばしたいか課題を共有させてください。)
 ③ 夏休みの間にご家庭で取り組んでいただきたいことについて         など
 なお、本年度は、トイレの改修工事のために、面談中も大きな音が出ることがあります。場所の変更をお願いしている学級もありますが、ご理解くださるよう、よろしくお願いします。


 1学期の保護者・地域の皆様の様々なご支援、ご協力、心より感謝申し上げます。夏季休業日以降、高学年の宿泊行事や、文化的な行事が目白押しです。子どもたちのために、引き続きよろしくお願いします。