令和5年8月31日 学校だより巻頭言

(学校だより巻頭言と同様)

※校長の方針として、学校だよりや朝会の話を意図的に関連させています。校長ブログをご覧の方もいらっしゃるとのことですので、こちらでも紹介させていただきます。


若松小の子どもたちの“よさ”

 校長である私は本校に着任して3年目となりましたが、若松小学校の子ども
たちの“よさ”については、外部の方々から「子どもらしい」「人なつっこい」などとお話しいただくことが多くありました。私自身は、歴代の高学年の子どもたちを見てきて、「エネルギーやアイデアが溢れていて、適切な機会があれば大いに活躍できる子どもたち」という感想をもっていました。
 しかし、これらは非常に曖昧であり、それぞれの主観に基づいたものであるので、研究主任等と話し合い、これまでの学校の取組の成果を分析してみることにしました。その際、他校の子どもたちと比較することで、課題も見えてくるだろうと考え、市内のいくつかの学校にご協力いただき、4年生以上の子どもたちへのアンケート調査を実施しました。
 今回は、その結果の一部と今後の取組の方針を、お知らせします。


 まずは、学校がたのしいと答えた子どもが多いのも、若松小の“よさ”と言えます。グラフはスペースの関係で割愛させていただきますが、学校生活でストレスを感じることがあると答えた子どもが少ないことや、学校の授業は分かりやすいと答えた子どもが多いことも理由と考えています。特に、学校の授業に関しては、自分に合った方法で学習することができていると答えた子どもが多いことからも、本校が継続的に取り組んできている「子どもの『学びたい』をはぐくみ、かなえる」ための個に応じた指導の充実の成果と言えます。

 また、他校と比べて顕著であったのが、苦手なことがあっても気にしないことです。他校の数値では、6年生になるとこの数値は大きく下がっているのですが、若松小学校の子どもたちは、全ての学年で大きな変化はありません。これも、障害者理解教育などを通して、一人ひとりが違うことを受け入れられる心をはぐくんできた成果と言えます。
 一方で、自分にはよいところがあると答えられる子どもを増やしていくことが課題です。
2学期以降は、教職員全員がこの課題を共通理解し、子どもたち一人ひとりが自分の良さに気付き、伸ばしていけるよう、取組を進めていきます。


 この場を借りて、調査にご協力いただきました府中市立学校の皆様に感謝申し上げます。