校長ブログ12
校長ブログ070519 「人の心はガラス玉」
本日の全校朝会は、五小の子供たちみんなで守ってほしい大切なことを話しました。体育館に集まって、座って聞いてもらいました。
楽しかった五小まつりが終わり、みなさんは前よりも仲良くなってきました。この時期に気を付けたいのは、つい調子に乗って、ふざけたり、ちょっかいを出したり、からかったりして、けがをしたり、人を傷つけたりすることです。そこで、今日は皆さんと、「言葉」について考えたいと思います。昔、ある小学生が作文を書きました。『人の心はガラス玉』です。人の心は、見えないけれど、ガラス玉のように、一度傷つくと、元にはもどせないというのです。体の傷は、治りますが、心の傷は、見えないし、元には戻らない、なぜなら、ガラス玉だからというのです。
体の傷はわかりますが、心の傷ってどんなときにつくのでしょう。それは、パンチのような力の暴力ではなく、「言葉」による暴力なのです。私たちは、起きてから眠るまで、言葉でつながっています。たくさん言葉を使っています。では、人の心に、傷をつけるような、怖い「言葉」って何でしょうか。みなさん、この「言葉」は、言われたくない、絶対に嫌だという「言葉」はありますか。
先生はあります。「死ね。」とか、「うざ。」とか、「きも。」とか、家族や家や、自分の名前や体のことを悪く言われたら、すごく嫌ですごく悲しいです。絶対に言われたくありません。実際に、体を鍛えたスポーツ選手が、インターネットにひどい「言葉」をたくさん書かれて、心が傷つき、立ち直れなくなってしまいました。心はガラス玉だから、傷は治らない、たくさん言われたら、ついにはこわれてしまうのです。
このポスターを見てください。この女の子は一見笑っていますが、髪に書かれた言葉は、「死ね、うざ…」、服には自分心の言葉、「助けて…」こんなつらい人がいたら、どうしてあげたらいいですか。このままでは、こわれてしまいます。助けましょう。勇気を出して、先生に、相談するのです。
このポスターを見てください。「いじり」って、そのままにしていると、「いじめ」になってしまう、気を付けないと大変だ、というのです。傷つけるつもりがなかったのに、つい「言葉」が口から出てしまったことってありませんか。ここが、一番重要です。すぐに、心から、「ごめん。」「今のは、悪かった。」「あやまる。」が言えたら、いじめには化けません。でも、繰り返したら、人として絶対に許されない「いじめ」になります。
大好きな五小のみなさんは、もう分かってくれたと思います。いくら調子に乗っても、人を傷つける「言葉」を使うのはやめましょう。この話には、続きがあります。ガラス玉ということは、磨けばきらきら光り輝くということですね。心がぱっと輝くような「言葉」、言われてうれしい「言葉」はありますか。(たくさんの温かい言葉…)
いっぱい出てきたね。やっぱり五小の子供は、「優しい言葉」が言える人たちです。仲良くなってきた今だからこそ、「優しい言葉」をいっぱい使って、だれとも仲よく、明るく楽しい学校にしていきましょう。お話を終わります。
使ってはいけない、人を傷つける言葉について、おうちでも話し合うことがありましたら、ご指導をよろしくお願いいたします。そして、心がぱっと明るくなるような嬉しい言葉が聞かれましたら、そのお気持ちを言葉で、お子さんに伝えてあげてください。笑顔で明るい毎日を、みんなで作っていきましょう。