校長ブログ18

【校長ブログ18】

本日の全校朝会では、助け合うことのすばらしさについて話しました。

 

 「みなさん、アンパンマンを知っていますか。この漫画の作者は、やなせ たかしさんといいます。アンパンマンは、ヒーローだけど、戦って痛めつけたり、傷つけたりしないのです。それは、このやなせさんが、戦争というつらく悲しい体験をしているからです。

やなせさんは、戦争で、町が破壊され、家を焼かれて、家族を失った人がたくさんいるところを見てきました。それなのに、誰もあやまらないし、助けないなんて、間違っていると強く思ったのです。だからこそ、人として大切な、誰かを助けたり、助けられたりする、ふつうの弱いヒーローを書きたかったそうです。

 

校長先生は、五小にきてから、みんなが、助け合っているところをたくさん見ました。授業中は、友達の発言に、『すばらしい!』とか『いいね!』と言ったり、拍手をしたりしてくれます。また、休み時間は、どんなに遊びに熱中していても、友達が転んでけがをしたら、必ず保健室に付き添ってくれています。自分のことよりも、友達を思う優しい心があるからです。

そして、友達を悲しませてしまったら、素直に「ごめんね。」と謝ることができる人が、たくさんいます。自分がいけなかったら、それを認めて、素直に謝ることで、自分が成長できます。人を傷つけているのに、黙っていたり、陰でコソコソしていたりしたら、これは間違っています。このままにしないで、先生やおうちに人に相談して、助け合う人になりましょう。

 

最後にこの話をします。この間、オーケーの中の坂で、車いすに乗っていた人が、坂を登れず困っていました。そのときに、『手伝いましょうか。』と言って、車いすを押してくれた人がいたのです。その人は、涙が出るくらい嬉しかったそうです。別れるときに、『どこの学校ですか?』と聞くと、『五小です。』と答えたのです。その話を聞いて、先生たちはみんな、とっても嬉しい気持ちになりました。みなさんも、きっと同じだと思います。

 

今日は、アンパンマンから、助け合うことは大切だというお話をしました。助け合うと嬉しいし、みんなが幸せになりますね。今日からみなさんは、助け合う優しいヒーローです。おうちでも、がんばってくださいね。みんなが一生懸命聞いてくれて、校長先生は助けてもらいました。ありがとうございました。」

 

校長室に戻ってから講話で使った、アンパンマンのお面と、「たすけあう」と書いたカードを校長室のドアに飾りました。明日から、5年生の宿泊体験学習『わくわく自然教室』に行ってきます。