校長ブログ14

校長ブログ070527 「教室はまちがうところだ」

 本日の全校朝会では、子供たちが学校で毎日受けている授業、その授業を受ける姿勢について、校庭でパネルを使って話しました。今週、土曜日の学校公開には、ぜひお越しいただき、子供たちに励ましのお言葉をお願いします。

 『教室は、○○するところだ』という詩があります。どんな言葉が入るでしょうか。みなさんは授業中、手をあげて発言していますか。「よく手をあげる」「たまに手をあげる」「あまり手をあげない」「全く手をあげない」のうちどれかに決めて手をあげてください。

と聞いてみました。「たまにあげる」「よくあげる」「あまりあげない」の順に多かった感じがしました。「全くあげない」にも、このときには元気に手があがっていて…。続けて、次のように話しました。

  授業中の様子を見ていますが、どのクラスも落ち着いて先生の話を聞いています。ノートもよく書けています。でも、手をあげる姿はあまり多くありません。ある学者が、授業で学んだことをどれだけ覚えているか、取り組む姿勢から調べたところ、聞いただけだとわずか10%、見ただけだと15%と低いのですが、話し合ったことは40%も覚えているそうです。さらに、やってみたことは80%だそうです。ということは、授業中、ただ聞いているだけではなく、手を挙げて発言したほうが、学びが身に付くということです。

  私が、小学校3年生のとき、国語の授業でした。漢字の授業で、「父母」の読み方を聞かれて、元気よく手を上げました。見事に指名されて、勢いよく立ち上がりましたが、「ちちぼ」「ちぼ」「うぼ」などと、思い切り間違いました。父を「ふ」と読むとは、全く頭になかったのです。だから今になっても、このことはよく覚えていますし、あの時、となりの席から、「ふだよ、ふ!」と顔を真っ赤にして、一生懸命教えてくれた友達の優しさも忘れていません。

  間違えから学ぶことは多いのです。知らなかったことに気づき、しっかり覚えることができます。だから勇気を出して、自分の考えを発言しよう。間違えたって、笑う人はいないはずです。なぜなら、今まで、一度も間違えたことがない人はいないはずだからです。周りの友達は、そっと教えてあげよう。誰かを教えてあげることは優しいことですし、教えてあげることで、自分の考える力がさらに伸びます。

  たくさんの人が手を挙げて、誰かが当たったら、その友達のほうを向いて、何を言うかを聞こう。自分の考えと比べて、「同じです」「似ています」「少し違う」「つけたし」などとつぶやいていいのです。そして、発言しましょう。みんながいるから、学びが深まる、それが、全員参加の授業です。学校は、「みんなちがって、みんないい」というところです。最後に、この詩の答え、それは…『教室は、まちがうところだ』でした。今週も頑張りましょう。