校長ブログ29
校長ブログ070718 アイスランドの夏休み(終業式)
今日は終業式でした。1学期を締めくくった830名の子供たちが、元気に体育館に整列しました。明日から44日間の夏休みが始まります。みんな、嬉しそうな表情をしていました。
「みなさん、おはようございます。1学期は、どの学年もよく頑張り、みんな大きく成長しました。そして、明日から夏休みが始まります。夏休みの計画がある人も、まだない人もいるでしょう。でも、自由な時間があって、家族と過ごすことができるのが夏休みです。そこで今日は、『アイスランドの夏休み』の話をします。
アイスランドという国は、日本からずっと遠く、ヨーロッパとアメリカの間の大西洋に、ポツンとある小さな島国です。アイスというぐらいで、北極に近くて寒い国です。この国では、夏は、太陽が高いところにあって、一日中ずっと出ていて、夜でも暗くなりません。ところが、冬は、太陽はお昼頃低いところにちょっと出るだけで、あとは一日中暗くて寒いのです。日本と全然違うので、想像できませんね。だから夏は、外で気持ちよく活動できる、とても大切な時期なのです。
アイスランドの夏休みは、6月から8月まで、なんと3か月です。ずいぶん長い夏休みですね。いいなあと思いますか。それには訳があるのです。実は、アイスランドの多くの学校は、全寮制で、親と離れて生活しています。校舎の隣が寮になっていて、そこのベッドで子供たちが眠るのです。
全員がそこで、親と離れて、生活のきまりやルールを守って生活しているのです。ですから、おうちの人に甘えることも、自分勝手にわがままいうこともできません。それが、9か月も続くのです。どう思いますか。だから夏休みになると、子供たちは、久しぶりに家に帰って、成長した姿を見せるのです。長い夏休みを、家族も待ちのぞんでいるのです。家族と過ごせるのは、この夏休みの3か月だけなのですね。
みなさんは、毎日、家族と一緒に生活していますから、アイスランドと違いますが、夏休みは、学校がないので、家族と一緒に生活する時間が長くなります。そこで、学校で学んだことを生かして、成長した姿を見せてあげてください。5・6年生は、家庭科で「家族の一員」という言葉を教わりました。一緒に買い物したり、洗濯や料理を手伝ったりしてお手伝いをしましょう。掃除など自分でできることは、自分でやりましょう。
また、宿題や読書、自由研究に取り組んだり、タブレットを使ってタイピング練習してみたりして、学校で学んだことを発揮するのもいいですね。毎日、お仕事で頑張ってくれているおうちの人に、成長した姿を見せてほしいと思います。家族の一員として、役に立てたという思い出をつくって、よい夏休みになることを願っています。それでは、2学期に、元気に会いましょう。お話を終わります。」
その後、3年生の代表の児童が、1学期がんばったことや2学期がんばりたいことを、堂々と発表してくれました。自分の今の成長をグラフで紹介していて、これからもっと成長していく意気込みも話してくれました。素晴らしい発表で大きな拍手に包まれました。
最後に、生活指導の先生が、毎日、規則正しく生活して、安全に楽しく過ごしてくださいと話しました。本日、教室でも『夏休みの生活について』のプリントで、確認しました。ホームページにも掲載しますので、ご家庭でもご指導よろしくお願いいたします。それでは、1学期の教育活動へのご理解とご協力に感謝申し上げます。2学期も、安全で楽しい学校をつくってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。